世界中の社会生活と経済活動が変化を余儀なくされている今、食品の研究・開発・製造の分野においても“ニュー・ノーマル(新しい日常)”への対応が模索されています。そこで食品化学新聞社では、新時代の食についてさまざまな技術者らと共に考え、今後の実践へと繋げていく場「食のミライ技術フェア」を2020年から開催しております。
食品素材・添加物・健康機能性素材を主軸として国内外のさまざまな知見をピックアップし、多様なセミナーで最新情報を発信するとともに、企業によるポスター展示も実施します。新時代にふさわしい“食の技術者の祭典”にぜひご参加ください。
※食のミライ技術フェア2023は終了いたしました。ご来場いただきまして、ありがとうございました。

開催日時:2023年11月24日(金)

会場:御茶ノ水ソラシティ 東京都千代田区神田駿河台4-6

主催:株式会社食品化学新聞社 東京都千代田区神田神保町3-2-8

 
A:口腔ケアを中心とした全身ヘルスケアを目指した食品開発セミナー 
会場:2F sola city hall[West]
事前申込  /当日  /懇親会
時間:10:00~18:00(懇親会:18:00~19:00) 開場:9:30

2023年6月16日、「経済財政運営と改革の基本方針2023 加速する新しい資本主義~未来への投資の拡大と構造的賃上げの実現~」(骨太方針2023)が経済財政諮問会議での答申を経て、閣議決定されました。その中で、「リハビリテーション、栄養管理及び口腔管理の連携・推進を図る。全身の健康と口腔の健康に関する科学的根拠の集積・活用と国民への適切な情報提供、生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた取組の推進、オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につながる歯科専門職による口腔健康管理の充実」などが盛り込まれました。
また近年、食品成分に関連した研究が進み、口腔ケアに対する様々なアプローチが展開しています。咀嚼の重要性や唾液を健康に維持することが全身の健康維持につながることについても分かり、ストレスの多い社会に対応するためのサプリメントやその評価法にも唾液が活用されるなど、唾液と口の潤い、健康との関連については、機能性表示食品へも応用されています。
今回は、座長を斎藤一郎先生(ドライマウス研究会代表/前鶴見大学歯学部教授)にお願いし、唾液による潤い維持や、口腔ケアを中心としたヘルスケア研究について最新の動向についてご講演いただきます。また、この分野に関連する企業の皆さんと一緒にドライマウス・口臭対策、歯周病予防、ストレス対策などに役立つ素材、技術について活発な議論の場を設けたいと考えております。本セミナーが健康産業に係わる多くの企業、研究機関、専門家の交流の場となり、将来の口腔産業の発展につながれば幸いです。

10:00-10:10 座長挨拶 
ドライマウス研究会代表/前鶴見大学歯学部教授 斎藤一郎
10:10-10:40 オーラルフレイル予防:お口のうるおい維持を目指した食品開発 
サンスター株式会社 研究開発統括部 ヘルス&ビューティー研究開発部 池田 健太郎
10:40-11:10 小児の口腔機能発達不全症の現状と問題点について 
鶴見大学歯学部小児歯科学講座 朝田 芳信
11:10-11:40 子供の噛む力を育むオーラルケア習慣の提案 
ライオン株式会社 研究開発本部 口腔健康科学研究所 岡 謙吾
11:40-12:10 機能性表示食品届出に向けたヒト試験の進め方 
CPCC株式会社 臨床企画第一事業部 企画営業課 課長 沼 政規
12:10-13:10 休憩 
13:10-13:30 口腔ケアのプロバイオティクスOralisの効果 
CBC株式会社/ラレマンドヘルスソルーションズ 押田 恭一

13:30-14:00 CBDを利用した口腔ケアをはじめとしたヘルスケア 
株式会社ウェルファーマ 代表取締役 CEO 福田 一生
14:00-14:30 沖縄県産黒糖の機能性研究の成果を活かした商品開発 
春日井製菓販売株式会社 商品開発部 本田 寛幸

14:30-14:50 サリバモイスト®(花椒オイル)摂取による「お口のうるおい」と「口腔ケア」の効果 
オリザ油化株式会社 生産技術開発部 係長 山内 望
15:00-16:00 口腔機能の維持・改善を目指した食品開発 
ドライマウス研究会代表/前鶴見大学歯学部教授 斎藤一郎
16:00-16:30 「噛むこと」による健康、美容への影響 
株式会社ロッテ中央研究所噛むこと研究部 菅野 範
16:30-16:50 環状オリゴ糖「CIデキストラン」のオーラルケア効果と応用 
日新製糖株式会社 商品開発部 沖縄ラボ 星野元泉
16:50-17:10 口腔化粧品素材XCS-11TMのご紹介 
ケミン・ジャパン株式会社 橋本 正史
17:10-17:30 (公)日本ヘルスケア協会生き活きライフ部会のオーラルフレイル対策への取り組みについて
公益財団法人日本ヘルスケア協会 生き活きライフ(フレイル対策)部会 又平 芳春(三生医薬株式会社)
17:30-17:50 まとめ 質疑応答 
18:00-19:00 懇親会 
会場:御茶ノ水ソラシティ 冒頭挨拶 斎藤一郎

◇講 演 企 業◇

オリザ油化株式会社 機能性原料/素材

◇出展製品:サリバモイスト®(花椒オイル)◇
サリバモイスト®はオーラルケア素材です。辛味成分のヒドロキシ-α-サンショオールが有効性関与成分とみられ、唾液分泌促進効果によるドライマウス改善が期待できます。サプリメントだけでなく、キャンディーやグミ、チューインガムだけでなく、化粧品など様々な場面におすすめの素材です。

公式WEBサイト:https://www.oryza.co.jp/

企業情報:食用米サラダ油・医薬品、医薬品中間体・化粧品原料・機能性食品原料・健康食品・化成品・肥料・飼料等の製造・販売を主に行っております。
「世界の人々の健康と美を実現する。」を経営理念におき、科学的エビデンスを重視し、機能性食品をはじめとする様々な原料を取り扱っています

CBC株式会社/ラレマンド 機能性原料/素材

◇出展製品 口腔ケア用プロバイオティクス「OralisオラリスSB」◇
プロバイオティクスの研究・製造で1世紀近い実績を誇るカナダ・ラレマンド・グループ。多くのヒト臨床エビデンスを持つ同社の機能性プロバイオティクス群より、成人・小児の両方での豊富な臨床試験実績を持つ「OralisオラリスSB」をご紹介いたします。

公式WEBサイト:https://lallemand-health-solutions.com/en/oral-health/oralis-sb/ 

2025年に創業百周年を迎えるCBCは医薬品分野を柱に健康産業分野へも進出。各国からの機能性素材ソーシングから、それらを配合したサプリメント製品のOEM製造構築まで。今回は、日本市場へ本格参入を目指すラカナダの老舗プロバイオティクスメーカー、ラレマンドレマンド・ヘルスソリューションズ社とのコラボレーションです。

日新製糖株式会社(ウェルネオシュガーグループ) 食品原料/素材/添加物

↑CI-Dextran mix紹介ページ

◇出展製品:CI-Dextran mix◇
CI-Dextran mixは環状オリゴ糖「CI」を含む機能性食品素材です。CIはその独特の構造により、口腔内細菌のGTF酵素を特異的に阻害し、プラーク形成を抑制する機能があります。特に糖存在下でも効果を発揮する特徴を持つため、一般的なオーラルケア用途に加え、食品アプリケーションやセルフケアが難しい方・場面向けの製品にも最適です。

公式WEBサイト:https://www.nissin-sugar.co.jp/

企業情報:日新製糖株式会社と伊藤忠製糖株式会社は2023年1月1日付で経営統合を行い、ウェルネオシュガーグループが発足致しました。当社は精製糖業界の主要プレーヤーであるとともに、機能性素材の開発・商品化を進め、新たな付加価値を提供することで健康的な生活や豊かな食文化に寄与し、“Well-being” の実現を目指して参ります。

春日井製菓株式会社 健康食品向け原料/素材

↑黒あめブランドサイト

◇出展製品:黒あめ◇
黒あめは1980年の発売以来、多くのお客様にご愛玩いただいている黒糖キャンディです。
一番のポイントは、質の高い沖縄黒糖を直火で香ばしく炊き上げていること。じんわりと広がる深みのある甘さをお楽しみいただける逸品です。黒あめ市場においては、インテージ2021~2022で売上No.1を誇っています。

公式WEBサイト:https://www.kasugai.co.jp/

企業情報:1928年に愛知県名古屋市で創業。キャンディ、グミ、豆菓子など幅広い年齢層に支持される菓子を手掛ける菓子メーカーです。『黒あめ』の他に、『つぶグミ』、『グリーン豆』など、ロングセラーのお菓子を作っています。経営理念は「おいしくて、安心して多くの人々に愛され続けるお菓子作り」。



サンスター株式会社 その他

↑防災にオーラルケアページ

◇出展製品:長期保存用 ガム・デンタルリンス◇
災害時の水が少ない状況でもご使用いただけるよう、 防災備蓄用として5年間の長期保存を可能とした包装仕様の液体ハミガキです。
アルミ袋の中にガム・デンタルリンスが入っています。(容量:250mL)

公式WEBサイト:https://www.sunstar.com/jp

企業情報:世界の人々の健康的な暮らしと笑顔のために。サンスターは、口腔と健康と美のケアを行う消費財事業と4輪と2輪の金属加工部品と接着剤を扱う生産財事業を行っています。 私たちは、サンスター製品とサービスを通じて世界の人々の健康の増進と生活文化の向上に努めています。

ライオン株式会社 その他

↑「噛もっと!」カンタン使いかたムービー

◇出展製品:おくち育 噛もっと!◇
噛もっと!は、噛む力を育むことであごの成長を促して、歯ならびの土台作りをサポートする、お子さまの噛む力育成プログラムです。噛もっと!は、①歯並びチェック用のAIアプリ、②噛む力を育む専用グミ(キシリトール配合・砂糖不使用)、③噛む力レベルをチェックできる専用ガム、3つのサービスで構成されています。

公式WEBサイト:https://okuchi-iku.lion.co.jp/

企業情報:ライオンは、人々の心と身体のヘルスケア実現を目指して、商品の提供とともに、生活者への情報発信や普及啓発活動を推進し、より良い習慣作りを提案してきました。くらし・社会の課題解決に向けた「より良い習慣」を提案することで、人々の毎日に貢献していきます。

株式会社ロッテ その他

↑噛むこと研究室ページ

◇出展製品:噛むこと研究室◇
近年、“噛むこと”の必要性や意外な力が明らかになっています。“噛むこと”は、脳や心、身体にまで多大な影響を及ぼしています。適切に“噛む”を実践すれば、私たちが抱えている心や身体の悩みを解決したり自分の能力を発揮することができるかもしれません。“噛むこと”に関する情報を本サイトで是非ご覧ください。

公式WEBサイト:https://www.lotte.co.jp/

企業情報:ロッテは1948年に東京でチューインガムの製造販売から創業し、2023年に創業75周年を迎えました。「私たちはみなさまから愛され、信頼される、よりよい製品やサービスを提供し、世界中の人々の豊かなくらしに貢献します。」を企業理念とし、菓子・アイスの製造販売を中心とした事業活動を展開しています。

セミナーB:ヒトにも環境にも優しい食品添加物~猶予期限切れ目前の食品添加物の不使用表示ガイドライン  
会場:2F sola city hall[East]
事前申込(会員) (一般) /当日(※会員割引なし) 
時間:13:00~16:45 開場:12:30 共催:一般社団法人日本食品添加物協会

食品添加物表示への消費者の見方は変化しつつあります。2020年には「合成」「人工」の文字を表示から削除することが法制化され、2022年3月には「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」が公開されました。本ガイドラインは食品表示基準第9条に規定された表示禁止事項に当たるか否かのメルクマークになるものであり、約2年間、2024年3月末までに表示の見直しを求めています。猶予期間を4カ月後に控え改めて、食品添加物の不使用表示に関するガイドラインに基づいた、見直しがどれだけ普及しているのか、各メーカーや流通は今何をすべきなのか、本セミナーで確認、探求していきます。ガイドラインの効果的で正しい運用に向けて、多くの食品事業者のご参加をお待ちしております。

13:00-13:05 座長挨拶 
座長 一般社団法人 日本食品添加物協会専務理事 脊黒 勝也  
13:05-14:05 食品添加物の不使用表示に関するガイドラインについて  
消費者庁食品表示企画課 課長補佐 宇野 真麻
14:05-15:05 食品添加物の不使用表示ガイドラインで食品表示はどうなる?  
一般社団法人 日本食品添加物協会専務理事 脊黒 勝也
15:15-16:15 ガイドラインで普及が期待される食品添加物をめぐる リスクコミュニケーション  
くらしとバイオプラザ21 佐々 義子
16:15-16:45 パネルディスカッション~講師と聴講者によるQ&Aと総合討論~
[ガイドラインをヒトと環境に優しい食品添加物利用へつなげるためには]